男の娘。~絶対秘密の女装アイドル~
次の日の朝、俺は目覚まし時計が鳴ってい

る事に気づかず寝過ごしてしまった。

時間は既に8時30分。


「うわあ!やらかした~!!!」


急いで舞花の服に着替える。今日は状況を

考えて高校生の制服にした。なんちゃって制

服ってヤツ。今若い女子の間で人気らし

い。

「あー、こんな説明してる場合じゃね

え!」

俺はハイソックスをはきつつ片手にウィッ

グとネットを持ったまま階段を駆け下り

る。リビングのドアを開けると親父が目の

前に立っていた。

「何やってるんだ瑞希。寝坊だぞ」

「な、何だよ親父。何でいるんだよ」

「トースト焼いたから食べていけ。朝食は大

事だぞ」

テーブルに目をやると皿の上にトーストされ

た食パンが乗っていた。食パンの上ではチ

ーズが蕩けている。俺の一番の好物だ。

「ありがと、親父。あー、でも学校

は!?」

肝心な事を忘れていた。学校に休みの連絡

を掛けなければ。
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