極上スイートキス~イケメンCEOと秘密のコンシェルジュ~
「え…メモ見たんですか?」
「だめじゃん、ラブレターには、ちゃんと封しとかなきゃ」
当然見ちゃう、と司はこくりと頷いた。
「…来ました。伊崎先輩に会いに来たって…」
「で、どういう関係か想像して、篠田さんは落ち込んでる」
「……」
「当たった」
クイズでも解くように司はすらすらと喋る。
心を見抜かれたみのりは、それ以上何も言えなくなった。
「となると、俺の出番かなって」
「は…何言ってるんですか」
眉を寄せると、司は静かにみのりの顎を持ち上げた。
「…っ」
「俺はね、無駄なことは省きたい」
「な……」
司の言葉と視線は、心を射抜く。
「伊崎さんには、ユリナさんが登場しちゃったし。この前から言ってるけど、俺は篠田さんのこと好みだし」
淡々と告げながら、司の唇が近づいた。
「つ…司さんっ」
「篠田さんは、俺にすればいい」
完全に利己的な台詞、女性によってはこの強引な態度におちてしまうだろう。
「わ…私は…っ」
司の顔が近づく。
思わずぎゅっと目を閉じた。
その時。