極上スイートキス~イケメンCEOと秘密のコンシェルジュ~
「…このホテルに泊まってから、奇跡的なことが起きてばりだ、もう驚かない」
「奇跡…?」
紘平はゆっくりとみのりの頬を撫でる。
「宿泊したホテルのフロントにコンシェルジュになった、かつての後輩がいた」
「はい…」
「かつてのフィアンセも現れた」
「はい」
「でも一番驚いたのは…」
紘平から目が離せない。
「ずっと好きだった人に会えたことだ」
みのりの心が震える。
もう自分の気持ちにブレーキをかけるものは何もない。
「篠田。俺は、お前が好きだ」
ずっと好きだった、私も、とみのりは瞳を潤ませ頷く。
今度はもう、後悔しない。
もう離さない。
みのりを抱き締める紘平の腕の強さが、そう言っていた。