bittersweet
デート
「ここのパスタおいしい」
トマトの冷製パスタを食べて私は言った。
「だろ?オレもこの間同伴のコに連れてきてもらって感動したんだ」
となんてことない風に吉岡くんは言った。
一気にテンションが下がる。
「バイトたいへんなの?」
あんまりそんな話したくないのについ話題を振ってしまった。
「まぁね。でもお酒飲んでワイワイしゃべってるだけでお金もらえるんだから楽だよ。オレ騒ぐの好きだし」
騒ぐのが好きな人がなんで私とご飯を食べてるのか。
基本的に私はあまり話すのが得意じゃない。
吉岡くんもこう見えてあまり自分のことを話したりしない。
だからわりと沈黙が続いたりもしてる。
でもそれが苦痛に感じない。むしろ心地いい。
無理に話さなくてもいいという雰囲気が。
そう思ってるのは私だけかもしれないけど。
ふと窓の外を見る。道路を挟んだ向かい側に回転寿司やさんが見えた。
別になんの気もなく
「あの看板。すしの「し」のが逆だよね。「J」になってるよね。すジェイって」
見たままを口にしてみた。
吉岡くんがプッとふきだした。
「アハハ。ホントだ。アハハハ」
ツボに入ったらしく大うけしてる。そんなに面白いことは言ってないと思うけど。
「え?すジェイがそんなに面白い?」
笑いのツボがわからない。
「いやさ。ふつーに真顔でそんなこと言うからさー」
吉岡くんがツボに入ったまま言った。
「なんか琴美ちゃんって奥が深い」
トマトの冷製パスタを食べて私は言った。
「だろ?オレもこの間同伴のコに連れてきてもらって感動したんだ」
となんてことない風に吉岡くんは言った。
一気にテンションが下がる。
「バイトたいへんなの?」
あんまりそんな話したくないのについ話題を振ってしまった。
「まぁね。でもお酒飲んでワイワイしゃべってるだけでお金もらえるんだから楽だよ。オレ騒ぐの好きだし」
騒ぐのが好きな人がなんで私とご飯を食べてるのか。
基本的に私はあまり話すのが得意じゃない。
吉岡くんもこう見えてあまり自分のことを話したりしない。
だからわりと沈黙が続いたりもしてる。
でもそれが苦痛に感じない。むしろ心地いい。
無理に話さなくてもいいという雰囲気が。
そう思ってるのは私だけかもしれないけど。
ふと窓の外を見る。道路を挟んだ向かい側に回転寿司やさんが見えた。
別になんの気もなく
「あの看板。すしの「し」のが逆だよね。「J」になってるよね。すジェイって」
見たままを口にしてみた。
吉岡くんがプッとふきだした。
「アハハ。ホントだ。アハハハ」
ツボに入ったらしく大うけしてる。そんなに面白いことは言ってないと思うけど。
「え?すジェイがそんなに面白い?」
笑いのツボがわからない。
「いやさ。ふつーに真顔でそんなこと言うからさー」
吉岡くんがツボに入ったまま言った。
「なんか琴美ちゃんって奥が深い」