bittersweet
ボーイズバー
断ってもよかったのに私はついて来てしまった。
久美に怒られるな・・・と思う。
吉岡くんがどんな風に「仕事」してるのか見たいという気持ちもあったし、いっそコテンパンにひどい目にあったほうがあきらめもつくだろうと思った。
お店はバーやスナックがたくさん入ってるビルの地下にあった。
「虎屋」と書いてある。
「ここだよ」
と店のドアを開けてくれたので半ば気後れしつつ後に着いて行った。
「いらっしゃいませ~」
大勢の男の人の声にオドオドとする私。
テレビでみるホストクラブみたいにスーツじゃなくて男の子はみんなラフな格好をしてる。
店内はちょっと薄暗い。
右側のテーブルに女の子数人と男の子数人がなにやら盛り上がってた。
そこのテーブルの女の子の1人が
「遼~!待ってたんだよ。こっち来て一緒に飲もうぅ」
と甘ったれた声をかけてきた。
「あとでね~」
吉岡くんが手をひらひらさせて返事してる。
「琴美ちゃん、こっちね」
一番奥の隅っこのテーブルに案内される。
ここならまだ居心地がよさそうだけど・・・
あー無理だ。来るんじゃなかった。帰りたい。
「とりあえず何飲む?」
吉岡くんが聞いてきた。
久美に怒られるな・・・と思う。
吉岡くんがどんな風に「仕事」してるのか見たいという気持ちもあったし、いっそコテンパンにひどい目にあったほうがあきらめもつくだろうと思った。
お店はバーやスナックがたくさん入ってるビルの地下にあった。
「虎屋」と書いてある。
「ここだよ」
と店のドアを開けてくれたので半ば気後れしつつ後に着いて行った。
「いらっしゃいませ~」
大勢の男の人の声にオドオドとする私。
テレビでみるホストクラブみたいにスーツじゃなくて男の子はみんなラフな格好をしてる。
店内はちょっと薄暗い。
右側のテーブルに女の子数人と男の子数人がなにやら盛り上がってた。
そこのテーブルの女の子の1人が
「遼~!待ってたんだよ。こっち来て一緒に飲もうぅ」
と甘ったれた声をかけてきた。
「あとでね~」
吉岡くんが手をひらひらさせて返事してる。
「琴美ちゃん、こっちね」
一番奥の隅っこのテーブルに案内される。
ここならまだ居心地がよさそうだけど・・・
あー無理だ。来るんじゃなかった。帰りたい。
「とりあえず何飲む?」
吉岡くんが聞いてきた。