bittersweet
人生初の合コン
「お願いっ!人助けだと思って!」
電話口で久美が必死に叫んでる。
仕事が終わりロッカールームで着替えてる途中突然久美からの着信。
それ自体はそれほど珍しいことじゃない。待ち合わせしてお茶することもしょっちゅうだったし。でも今日は勝手が違った。
久美は高校時代の同級生で今は大学に通ってる。サークル活動とやらで知り合ったという別の大学の彼氏と二人で合コンを企画してはカップルを増やすのを楽しみとしてる。
明るくて華やかで私とは全然性格が違うのに私の一番の友達だ。
「琴美ってなんかほっとけないんだよね。ぼーっとしててさ。それになんか見てて面白いし」
面白いってのはよくわからないけどよくかまってくれる。
「女の子が1人急に来れなくなったの!最初男の子足りなくて無理やり1人増やしてもらったのに今度はこっちが足りなくなってさぁ」
私は鼻の頭をぽりぽりかく。
「久美さぁ。私そういうの苦手なの知ってるじゃん。だいたい私みたいなのつれてったってがっかりされるだけだよ」
久美がまくしたてる。
「大丈夫だって。琴美は自分で勝手に枯れてるだけで意外とイケてるしさ。私もついてるから。それに別に無理してしゃべったりとかしなくていいから。黙ってジュースでも飲んでりゃいいじゃん。1人でぼーっとするの得意でしょ」
ほめてくれてるかと思ったら何気にひどいこと言ってるし・・・
気は進まないけど久美の頼みは断れないや。
「うん・・・じゃあいいよ。待ち合わせどこ?」
「ありがとっ。助かるぅ。じゃあ6時に・・・・」
少しユウウツな気分になりながら携帯を切った。
電話口で久美が必死に叫んでる。
仕事が終わりロッカールームで着替えてる途中突然久美からの着信。
それ自体はそれほど珍しいことじゃない。待ち合わせしてお茶することもしょっちゅうだったし。でも今日は勝手が違った。
久美は高校時代の同級生で今は大学に通ってる。サークル活動とやらで知り合ったという別の大学の彼氏と二人で合コンを企画してはカップルを増やすのを楽しみとしてる。
明るくて華やかで私とは全然性格が違うのに私の一番の友達だ。
「琴美ってなんかほっとけないんだよね。ぼーっとしててさ。それになんか見てて面白いし」
面白いってのはよくわからないけどよくかまってくれる。
「女の子が1人急に来れなくなったの!最初男の子足りなくて無理やり1人増やしてもらったのに今度はこっちが足りなくなってさぁ」
私は鼻の頭をぽりぽりかく。
「久美さぁ。私そういうの苦手なの知ってるじゃん。だいたい私みたいなのつれてったってがっかりされるだけだよ」
久美がまくしたてる。
「大丈夫だって。琴美は自分で勝手に枯れてるだけで意外とイケてるしさ。私もついてるから。それに別に無理してしゃべったりとかしなくていいから。黙ってジュースでも飲んでりゃいいじゃん。1人でぼーっとするの得意でしょ」
ほめてくれてるかと思ったら何気にひどいこと言ってるし・・・
気は進まないけど久美の頼みは断れないや。
「うん・・・じゃあいいよ。待ち合わせどこ?」
「ありがとっ。助かるぅ。じゃあ6時に・・・・」
少しユウウツな気分になりながら携帯を切った。