昨日 見上げた空
【放課後の教室】

授業が終わり 帰り支度をしながら 楽しげに話している生徒たち。
紅美は親友の ⭕️⭕️と話している。
夏の終わり頃にある七坂八幡宮の花火大会の話をしている。

「部活のない人は寄り道しないで帰るように、あと進路希望の提出してない人は早目にだしてくれよー!期限ギリギリは勘弁してくれよーー!」

そう言い残し 担任の 国木田が教室を出ていった。

「まだ出してない人いるんだぁ」

紅美の親友の⭕️⭕️が呟いた。

「出さなきゃなぁ、、、」

紅美が呟いた。

「出してないんだ」

小さく頷く 紅美。

⭕️⭕️は わかりやすく話題を変えた。

「ねぇ、紅美は 七坂八幡宮の花火大会 誰かに誘われた?」

紅美の顔を覗きこむように言った。

「⭕️⭕️は?」
「誘われてないよ、えっ、えっ、紅美、誘われたの?!ねぇ!」
「誘われてないよ」

一瞬 ホッとした表情をした ⭕️⭕️

「いま、ホッとしたでしょ!」
「してないよ! じゃ 今年も私が 一緒に行ってあげるよ」
「⭕️⭕️だって 誘われてないじゃん(笑)」

ふたりは 心から笑いあった。
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