只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
プロローグ
この状況は何だろう。
「みう~」
重たいであろう平均体重の女の人を膝の上に座らせ、頬をすりすりしたり首元の匂いを嗅いでくる。
「僕の美羽は、何でこんなにも可愛いの?」
ものすごく甘えた声で言うこの男は、私、柊木美羽の仕事の上司であり、会社の社長でもある薙田悠哉。
重くないのかと訪ねたら、
「重さなんて微塵も感じないよぅ」
ときつく抱き締めてくるしまつである。
上司兼社長でもある薙田悠哉にプロポーズされたのはつい先日のこと。
どうして私なのか、どうして私だったのか。
その答えは今も教えてはくれない。
「…社長、お手洗いに行きたいのですが…」
「分かった!僕が抱っこして連れて行って手伝ってあげるね」
キラキラの子犬のような目で何を言っているのか。
ため息を深くついてトイレに行くのを諦める。
「あれ?行かないの?」
アナタノセイデイケマセン。
なんて言った日には…恐ろしい日のハジマリ。
彼にプロポーズされて、同きょ「同棲っ!」…を始めて早数日。
私は社長に従ったことを後悔した。
過去の私に言いたいこと。
それは、
『イケメンだからといってホイホイ言うことを聞くなっ』
毎夜毎夜思い出す度に後悔する。
「はあ…誰か夢だと言って…」
「夢だな」
「夢ではないわよ」
同時に聞こえてきた声で現実に戻される。
「…どっちよ」
左の耳からは社長の悠哉の声、右の耳からは同僚であり友人である中田桃歌。
「くだらないことを話してないで、仕事をしたらどうだ」
「はーい」
「…すみません」
悠哉に注意され、美羽と桃歌は自分のデスクにあるパソコンを立てた。
「みう~」
重たいであろう平均体重の女の人を膝の上に座らせ、頬をすりすりしたり首元の匂いを嗅いでくる。
「僕の美羽は、何でこんなにも可愛いの?」
ものすごく甘えた声で言うこの男は、私、柊木美羽の仕事の上司であり、会社の社長でもある薙田悠哉。
重くないのかと訪ねたら、
「重さなんて微塵も感じないよぅ」
ときつく抱き締めてくるしまつである。
上司兼社長でもある薙田悠哉にプロポーズされたのはつい先日のこと。
どうして私なのか、どうして私だったのか。
その答えは今も教えてはくれない。
「…社長、お手洗いに行きたいのですが…」
「分かった!僕が抱っこして連れて行って手伝ってあげるね」
キラキラの子犬のような目で何を言っているのか。
ため息を深くついてトイレに行くのを諦める。
「あれ?行かないの?」
アナタノセイデイケマセン。
なんて言った日には…恐ろしい日のハジマリ。
彼にプロポーズされて、同きょ「同棲っ!」…を始めて早数日。
私は社長に従ったことを後悔した。
過去の私に言いたいこと。
それは、
『イケメンだからといってホイホイ言うことを聞くなっ』
毎夜毎夜思い出す度に後悔する。
「はあ…誰か夢だと言って…」
「夢だな」
「夢ではないわよ」
同時に聞こえてきた声で現実に戻される。
「…どっちよ」
左の耳からは社長の悠哉の声、右の耳からは同僚であり友人である中田桃歌。
「くだらないことを話してないで、仕事をしたらどうだ」
「はーい」
「…すみません」
悠哉に注意され、美羽と桃歌は自分のデスクにあるパソコンを立てた。
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