只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
「柊木さん、こちらに座って」
美羽は教授に言われ、白衣を着た女性の向かい側に座った。
「それで答えは決まったかな」
美羽は緊張が表に出ないよう一生懸命に抑える。
「私は研究所の方には行きません」
それはハッキリと言えていた。
「…理由を、伺ってもいいかな」
女性の表情が重く真剣になる。
美羽は唾を飲み込み言う。
「私はあのレポートを趣味の延長で書きました」
美羽の話を教授も女性も静かに聞く。
「元々、土いじりとか園芸が好きで観察日記も昔から書いていて大学に入ってできることや視野が広がって、何かやり遂げたい、と思い作ったんです」
「え、じゃあ…」
「でもなりたいものがなかった訳ではありません。今まさになりたいものになれましたから」
美羽は口元を抑えて笑う。
「私は今が楽しくて幸せです。研究自体には興味はありますがごめんなさい。私は今の職場に満足しています!」
失礼します、と美羽は教授の部屋を出て行った。
部屋に残った教授と女性はどこか楽しそうに笑っていた。
「断られたのに嬉しそうですね」
「あんな風に言われたら諦めるよ、流石に。…あんなに輝いていたら、ね」
部屋を出て行く女性の後ろ姿に、教授は笑みを隠せずにいた。
美羽は教授に言われ、白衣を着た女性の向かい側に座った。
「それで答えは決まったかな」
美羽は緊張が表に出ないよう一生懸命に抑える。
「私は研究所の方には行きません」
それはハッキリと言えていた。
「…理由を、伺ってもいいかな」
女性の表情が重く真剣になる。
美羽は唾を飲み込み言う。
「私はあのレポートを趣味の延長で書きました」
美羽の話を教授も女性も静かに聞く。
「元々、土いじりとか園芸が好きで観察日記も昔から書いていて大学に入ってできることや視野が広がって、何かやり遂げたい、と思い作ったんです」
「え、じゃあ…」
「でもなりたいものがなかった訳ではありません。今まさになりたいものになれましたから」
美羽は口元を抑えて笑う。
「私は今が楽しくて幸せです。研究自体には興味はありますがごめんなさい。私は今の職場に満足しています!」
失礼します、と美羽は教授の部屋を出て行った。
部屋に残った教授と女性はどこか楽しそうに笑っていた。
「断られたのに嬉しそうですね」
「あんな風に言われたら諦めるよ、流石に。…あんなに輝いていたら、ね」
部屋を出て行く女性の後ろ姿に、教授は笑みを隠せずにいた。