只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
結局美羽の父親はいつまで経っても泣き止まず、泣きながらウエディングドレスを着る美羽の隣りになった。

席では美塁が顔を抑えて俯いているのが分かった。

花嫁は父親の元から旅立ち、新郎の元へ。

美羽と悠哉の結婚式は笑顔で終わった。

ブーケトスの時、美羽はブーケに願いを込めた。

『幸せが訪れますように』

美羽が投げたブーケは桃歌が受け取った。

美羽は笑って悠哉は口パクで響輝に何か言っていた。

悠哉から言われれば顔を逸らし、それを桃歌が見つめていれば優しく微笑んだ。

「うわっ…」

とこぼした悠哉の声は美羽だけに聞こえた。
< 112 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop