只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
琴葉はジロリと美羽を睨むように見る。
美羽は琴葉の迫力に押し負けて少し後ずさる。
琴葉は美羽を鼻で嘲笑う。
「ふ、貴方が社長の悠哉さんに求婚されたという柊木さん?」
美羽を格下に見て上から目線で言う。
「はい、そうですが…」
琴葉は美羽を無視して去っていった。
まるで眼中にないように…。
美羽は息を吐いて壁に凭れ掛かった。
具合が悪くなりそうなくらいの緊張感。
美羽は凭れ掛かりながらもその場にしゃがみ込んだ。
倒れそうになるのを頑張って壁で支える。
すぐには歩けそうにないほど美羽はふらついていた。
立っているのが精一杯だった。
中々戻ってこない美羽を探しに来た桃歌を見つけ、ついに美羽は倒れこんでしまった。
美羽が目覚めたのは悠哉の家の自分の部屋のベッドの上。
傍には悠哉がいた。
美羽はゆっくりと起き上がり、座りながら眠っている悠哉に自分の被っていた布団をかける。
ピクッと悠哉は反応し目を開いた。
「あ、美羽…。大丈夫かい?」
悠哉の声は眠そうだった。
「はい、少し落ち着きました。忙しかったのにごめんなさい…」
「ん、それはいいよ。美羽と中田さんと響輝のおかげで少し進行が早いぐらいなんだ」
「そうですか」
美羽はホッと胸をなでおろす。
悠哉は美羽の手を握る。
「何があったの?美羽。倒れこんだ美羽を響輝に俺の車まで運んでもらったんだ。」
桃歌は悠哉ではなく響輝に連絡を入れた。
「企画リーダーの葛木さんにたまたま廊下で会っただけなんですけど…」
「…それだけで倒れたの?」
「はい…。緊張と葛木さんの重圧に体が耐え切れなくて」
美羽は面目なさそうに言う。
「そっか、んー…」
「…?」
「あ、いや…。美羽にストレスがかかるなら会社に来てもらうのは他の人にしてもらおうかなと思って。」
「ええっ」
「俺にとっては会社も大事ではあるけど、一番は美羽の事だよ。美羽が辛いなら来ないでくれって頼むこともできるよ」
美羽は少し考えて首を横に振った。
「どうして?」
「だって、もしかしたら悠哉さんが向こうに行く可能性が…。疑ってるわけではありませんけど、私の知らないところで会って…欲しくないです」
美羽は悠哉に握られた手をきゅっと握った。
「悠哉さんが向こうに行かなくて済むなら我慢します」
「美羽…無理してない?」
「してませんよ、それに悠哉さんのための無理ならいくらでも…」
「それはだめだよ!」
悠哉に人差し指を口に押えられる。
「無理は例え俺のためであってもだめだからね?」
念を押すように言われ、美羽は素直に頷くことしかできなかった。
美羽は琴葉の迫力に押し負けて少し後ずさる。
琴葉は美羽を鼻で嘲笑う。
「ふ、貴方が社長の悠哉さんに求婚されたという柊木さん?」
美羽を格下に見て上から目線で言う。
「はい、そうですが…」
琴葉は美羽を無視して去っていった。
まるで眼中にないように…。
美羽は息を吐いて壁に凭れ掛かった。
具合が悪くなりそうなくらいの緊張感。
美羽は凭れ掛かりながらもその場にしゃがみ込んだ。
倒れそうになるのを頑張って壁で支える。
すぐには歩けそうにないほど美羽はふらついていた。
立っているのが精一杯だった。
中々戻ってこない美羽を探しに来た桃歌を見つけ、ついに美羽は倒れこんでしまった。
美羽が目覚めたのは悠哉の家の自分の部屋のベッドの上。
傍には悠哉がいた。
美羽はゆっくりと起き上がり、座りながら眠っている悠哉に自分の被っていた布団をかける。
ピクッと悠哉は反応し目を開いた。
「あ、美羽…。大丈夫かい?」
悠哉の声は眠そうだった。
「はい、少し落ち着きました。忙しかったのにごめんなさい…」
「ん、それはいいよ。美羽と中田さんと響輝のおかげで少し進行が早いぐらいなんだ」
「そうですか」
美羽はホッと胸をなでおろす。
悠哉は美羽の手を握る。
「何があったの?美羽。倒れこんだ美羽を響輝に俺の車まで運んでもらったんだ。」
桃歌は悠哉ではなく響輝に連絡を入れた。
「企画リーダーの葛木さんにたまたま廊下で会っただけなんですけど…」
「…それだけで倒れたの?」
「はい…。緊張と葛木さんの重圧に体が耐え切れなくて」
美羽は面目なさそうに言う。
「そっか、んー…」
「…?」
「あ、いや…。美羽にストレスがかかるなら会社に来てもらうのは他の人にしてもらおうかなと思って。」
「ええっ」
「俺にとっては会社も大事ではあるけど、一番は美羽の事だよ。美羽が辛いなら来ないでくれって頼むこともできるよ」
美羽は少し考えて首を横に振った。
「どうして?」
「だって、もしかしたら悠哉さんが向こうに行く可能性が…。疑ってるわけではありませんけど、私の知らないところで会って…欲しくないです」
美羽は悠哉に握られた手をきゅっと握った。
「悠哉さんが向こうに行かなくて済むなら我慢します」
「美羽…無理してない?」
「してませんよ、それに悠哉さんのための無理ならいくらでも…」
「それはだめだよ!」
悠哉に人差し指を口に押えられる。
「無理は例え俺のためであってもだめだからね?」
念を押すように言われ、美羽は素直に頷くことしかできなかった。