只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
大事なのは外見でなく中身
美羽が企画のメンバーから外れると進行が遅くなっているのが目に見えて分かった。
しかし、誰も口出しをしない。
ただ一人、琴葉だけが苛立っているように見えた。
「悠哉さん、何故こんなにも進行が遅くなっているんですかっ!!」
琴葉は悠哉のデスクを思いっきり叩いた。
「葛木さんが柊木を外せと仰いましたから。…うちの柊木は人の何倍も仕事ができる人材なんですよ」
悠哉は見かけで笑っているだけで実際は嫌味の塊だった。
美羽を傷つけられた仕返しであろう。
「~~っ、じ、じゃあ柊木を戻していただけます?」
琴葉は無理やり笑顔を作る。
「葛木さんがいいと言うのであれば…戻しますが」
「ええ、いいわ。その代わり…」
琴葉が放った言葉に悠哉は度肝を抜かれた。
「いいですわよね?薙田社長…」
琴葉はそう言って社長室から出て行った。
悠哉はしばらくショックを受けていた。
「案外、早かったですね」
「本当に…」
響輝が呆れたように吐き、桃歌がそれに反応する。
「私もびっくりです…」
「ああ、俺もあっさり戻すとは思っていなかった。だが…」
悠哉はチラッと美羽を見る。
美羽は悠哉の視線を感じて首を傾げた。
悠哉は美羽から視線を外して大きなため息をつく。
「響輝、ちょっといいか」
「はい、いいですけど…」
響輝は悠哉と共に社長室に入って行った。
「どうしたんですか、社長…」
「響輝、俺はどうしたらいい」
琴葉に言われたことを響輝に説明する。
「はあっ!?それを承諾したんですか!お前っていうやつはっ!!」
響輝に昔の口調が戻った。
「それでも、柊木さんの選択次第ですね…。あんたも柊木さんを信じたらどうですか。彼女はずっとあなたを信じているんですから」
「うん、もちろん信じてるけどさ…」
悠哉はまた深いため息をつく。
「今は共同開発が終わるまで待つしかないでしょう」
「うん…」
悠哉は落ち込みすぎてその日は仕事にならなかった。
しかし、誰も口出しをしない。
ただ一人、琴葉だけが苛立っているように見えた。
「悠哉さん、何故こんなにも進行が遅くなっているんですかっ!!」
琴葉は悠哉のデスクを思いっきり叩いた。
「葛木さんが柊木を外せと仰いましたから。…うちの柊木は人の何倍も仕事ができる人材なんですよ」
悠哉は見かけで笑っているだけで実際は嫌味の塊だった。
美羽を傷つけられた仕返しであろう。
「~~っ、じ、じゃあ柊木を戻していただけます?」
琴葉は無理やり笑顔を作る。
「葛木さんがいいと言うのであれば…戻しますが」
「ええ、いいわ。その代わり…」
琴葉が放った言葉に悠哉は度肝を抜かれた。
「いいですわよね?薙田社長…」
琴葉はそう言って社長室から出て行った。
悠哉はしばらくショックを受けていた。
「案外、早かったですね」
「本当に…」
響輝が呆れたように吐き、桃歌がそれに反応する。
「私もびっくりです…」
「ああ、俺もあっさり戻すとは思っていなかった。だが…」
悠哉はチラッと美羽を見る。
美羽は悠哉の視線を感じて首を傾げた。
悠哉は美羽から視線を外して大きなため息をつく。
「響輝、ちょっといいか」
「はい、いいですけど…」
響輝は悠哉と共に社長室に入って行った。
「どうしたんですか、社長…」
「響輝、俺はどうしたらいい」
琴葉に言われたことを響輝に説明する。
「はあっ!?それを承諾したんですか!お前っていうやつはっ!!」
響輝に昔の口調が戻った。
「それでも、柊木さんの選択次第ですね…。あんたも柊木さんを信じたらどうですか。彼女はずっとあなたを信じているんですから」
「うん、もちろん信じてるけどさ…」
悠哉はまた深いため息をつく。
「今は共同開発が終わるまで待つしかないでしょう」
「うん…」
悠哉は落ち込みすぎてその日は仕事にならなかった。