只今上司がデレデレちゅぅ！！〜溺愛上司に愛されて〜
第３章

新社員はまさかの元カノ

悠哉と美羽の婚約が決まってから数日。

悠哉の父親でありマジックドリーム社の会長がいる本社から社員が送られてきた。

悠哉は一番に会長から聞かされていた。

一緒に住んでいる美羽も当然知ることとなった。

昨晩、悠哉の携帯に会長から電話が来た。

電話に出たとたん、悠哉の顔色が悪くなっていくのを美羽は横で見ていた。

「どうしたんですか、悠哉さん」
「美羽…」

悠哉は深いため息をついた。

悠哉はソファーに座っている美羽の膝に頭をのせて横になった。

美羽は悠哉の頭を撫でる。

「本当にどうしたんですか。悠哉さん」
「ああ、さっき…」

悠哉は電話の内容を美羽に話す。

美羽は苦笑いを浮かべた。

「それは…」

美羽も悠哉にかける言葉に迷っていた。

「親父に全くの悪気がないってところに腹が立つ…」

悠哉は起き上がり普通に座りなおした。

「でも、どうしてその人だったんでしょう…」

美羽はどうしてか考える。

「そいつが一番できるからか、それともできないからかは知らないけど…」
「一緒に働いていたんじゃないんですか？」
「そいつが本社に来たから俺は支社を建てたんだ」

なるほどと美羽は頷いた。

「そいつストーカー気質でさ。被害が出る前に付き合って数か月で別れた」
「追いかけてきたんですかね…？」
「ええ…めんどくさーい」

悠哉はまた横になる。

「悠哉さん、そういう人はこっぴどく言わないと聞かないと思いますよ？」
「しかし、下手に刺激してもめんどくさい…」
「…ですね」

二人は同時にため息をつき落ち着いた。
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