只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
その問題となっている人は翌日に来た。

どうやら営業部に配属された。

部署は違っても同じ会社ということで悠哉は気を重く感じていた。

「社長、来てしまったのは仕方の無いことですから。会長が何かを言ったわけでもないようですし…」
「そうだけれど…はぁ〜」

社長室と秘書課の空気が異常に重たい。

「おはようございます…ってどうしたの美羽」
「あ、おはよう桃歌。それがね…」

美羽は桃歌に一部始終を話した。

「それは…何ていうことでしょう」

桃歌も驚いているようだった。

「そういうストーカー気味の人ほどめんどくさいものは無いわね…」
「たかが元カノでしょう。今は柊木さんがいますし…」

社長室を寄ってから来たのか、響輝はブツブツと独り言を言いながら入ってきた。

「おはようございます」
「あ、おはようございます柊木さん」

響輝が荷物を机の上に置いたところで桃歌は聞いた。

「あの、響輝さんは社長の元カノをご存知なんですか?」
「ええ、存じております。彼女は昔からああでした。」

美羽は響輝の昔からというところに疑問を抱いた。

「あの、昔からって…」
「ああ、彼女は私の幼馴染なんですよ。…」

響輝は彼女と悠哉がどうして出会ったのか2人に教えた。

桃歌も美羽もなるほどと頷いていた。

「じゃあ、その人は社長と別れた後もしつこく?」
「はい。ですから逃げるようにして社長は支社を建てたのです。」

どうやら響輝にとっても厄介な人らしかった。

「どうしたの美羽」

桃歌が美羽に話しかける。

美羽はまだ何かしっくりきていないようだった。
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