只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
どっちも選ぶ道はある。

美羽が気づかないだけで…。

「美羽は何をしたいの?」

美羽は夜に悠哉に相談してみた。

それで返ってきたのがこの問いだ。

「それがまだ、ハッキリしてなくて…」
「そっか。じゃあ、楽しいことと今、やるべき事やらなきゃいけない事を考えてみたら?」

つまりは、物事に優先順位をつけるということだ。

「そうですね…考えてみます」
「うん、あんまり急ぐことないよ」

悠哉は美羽の額にキスをした。

「おやすみ、美羽」
「おやすみなさい、悠哉さん」

美羽は自室に入りパソコンを開いた。

「まずは、これを完成させないとっ!」

USBに入っているファイルを開く。

「後は締めだけだから…今日中に終わるかな」

色々と思いながらもキーボードで文字を打っていく。

「よし、完成っ!!」

あれから黙々とパソコンと向き合い、休憩はコーヒーを入れに行く時だけで、あっという間に朝を迎えていた。

「あっ!!やば…」

美羽は今更朝だと気がつき、欠伸をしながらリビングに行った。

「おはよう、美羽」

リビングにはもう出かける準備も出来ている悠哉がいた。

「おはようございます、悠哉さん」

美羽は挨拶しながら席につく。

「また徹夜したの?」
「え、分かりました?」
「うん、だって目の下にクマが出来てる」

悠哉には何も隠せない。

「だけど、無理してよかったです!レポートがですね完成したんですよ!」

美羽は嬉しそうに悠哉に報告した。

「それは良かったね!でも夜更かしはあまりいけないよ?肌荒れにも繋がるからね」
「…すいません」

美羽と悠哉は仲良く朝ごはんを済ませて一緒に出勤した。
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