只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
第4章

不安な恋情

その人とは、職場で出会った。

本当は今の職場の面接の時から。

向こうの友人とこっちの友人を通じて話すようになり、同じ部署でもあった。

「桃歌さん、お疲れ様です」
「はい、お疲れ様です」

今では名前で呼ぶほど親しくもなり、

「今日、呑みに行きます?」
「いえ、今日は遠慮しときます」

ご飯もちょくちょく行くようになった。

「そうですか、ではお先に」
「お疲れ様でしたー」

彼の背中を見送り、1人になったところで片付けを始める。

「はぁ〜…最近、息が詰まるな」

今まで息が詰まるということはなかった。

働き始めて初めて思うことだった。
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