只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
話をするとこれからの友達関係で悩んでいる様だった。

お祝い事を素直に祝いたい。

しかし、寂しさも感じると…。

その気持ちは響輝にも少し理解できた。

置いて行かれる感覚と似ているからだ。

自分の先を歩く友人。

響輝も同じことで悩んでいる時期があった。

桃歌は少しずつ話す。

響輝は頷きながら聞いていた。

桃歌の家を出る頃、既に3時を回っていた。

「それでは、今日はこれで」
「はい、聞いていただきありがとうございました」
「いえいえ、それではまた明日」
「はい、お気をつけて」

そう言って桃歌の家を出た。

自分の家に帰るといつもとは違う気持ちになる。

とてもではないが、どこか切なく感じた。

「この気持ちは…」

そう呟くと携帯が鳴る。

「はい、もしもし」
『あ、響輝?悠哉だけど』
「…どうかした?」
『今日、美羽が友達の家に泊まるらしくて…』
「飲みですか」
『うん、そう』

気分転換にはいいかもしれないと思い、

「分かった、いつもの待ち合わせ場所で?」
『おう、待ってるわ』

悠哉の誘いにのった。
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