只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
「ずっと言うのが怖かった…っ」

桃歌は最後まで話し終えると涙を流す。

桃歌の頬に一滴一滴、涙がつたった。

幻滅されると思い、今の今まで話そうとも思えず、言うことさえできなかった。

「すみませんっ、、、」

拭っても拭っても止まらない。

響輝はずっと見ていたが、桃歌に被せるようにしてキスを落とした。

桃歌は驚き、一瞬固まる。

急なことに理解できず、流れていた涙も止まった。

響輝は驚いている桃歌に優しく微笑む。

「俺は、どんな桃歌でも受け入れるつもりだよ。愛されなかったのならその倍以上に俺が桃歌を愛してあげる。」

桃歌は響輝の真剣な眼差しに釘付けになった。

桃歌は何も言わずに響輝の言葉を待つ。


「俺と、結婚してくれますか」


真っ直ぐで飾らない言葉。

桃歌にはそれの言葉で十分だった。

「はい…!」
「ふふ、桃歌って意外と泣き虫なんだ」

響輝は嬉しそうに言う。

桃歌の涙は「悲しみ」から「嬉し涙」に変わっていた。
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