いじめから救ってくれた捨て猫
捨てに行く途中で

「にゃーん、にゃーん」

と鳴く子猫が、かわいそうで、何度も自転車を止めて、子猫の身体を撫でてあげます。

涙が出てきますが、家で飼ってくれない以上しかたがありません。

自転車を何度も止めては子猫をさすり、どこへ向かって行こうかと迷いました。






「ごめんな」

「ごめんな、僕が大人だったら飼ってあげられるのに」






僕は子猫に謝りながら自転車を走らせました。
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