いじめから救ってくれた捨て猫
五メートルほど自転車を押して歩き、子猫の入ったダンボール箱の場所から離れた所で、子猫を振り返り見ました。
「にゃーん、にゃーん」
子猫は鳴き続けています。
僕は悲しくて、辛くて、五メートルほど移動するたびに振り返ります。
三、四十メートル歩いて道路の交差点まで来た場所で、僕は自転車に乗り、もう一度子猫を振り向いて見て現場から立ち去ろうとしました。
その時、子猫はダンボール箱から出てこようとして伸び上がっているのが見えました。
僕はダンボール箱の中に居れば、中にはイリコも入っているし、寒さも少しは防げるし、もう一度引き返して、段ボール箱の中に子猫を入れなおそうかと考えましたが、引き返す勇気が出てきません。
「どうしよう・・・」
「にゃーん、にゃーん」
子猫は鳴き続けています。
僕は悲しくて、辛くて、五メートルほど移動するたびに振り返ります。
三、四十メートル歩いて道路の交差点まで来た場所で、僕は自転車に乗り、もう一度子猫を振り向いて見て現場から立ち去ろうとしました。
その時、子猫はダンボール箱から出てこようとして伸び上がっているのが見えました。
僕はダンボール箱の中に居れば、中にはイリコも入っているし、寒さも少しは防げるし、もう一度引き返して、段ボール箱の中に子猫を入れなおそうかと考えましたが、引き返す勇気が出てきません。
「どうしよう・・・」