いじめから救ってくれた捨て猫
捨てた場所にはダンボール箱は残っていましたが、子猫は居ません。

ダンボール箱を覗くと、食べていないイリコの砕いたのと「こねこを、ひろってください」と書かれた紙が、そのまま残っていました。

僕は、その周囲の住宅街を自転車で走り、子猫を捜しましたが、見当たりません。

子猫が見えないので、そのまま家に帰りましたが、帰る途中で、山中君が話していた子猫が僕の捨てた子猫だったらいいのに・・・

そのことばかり考えていました。




眠りにつく時も

「山中君の拾ってくれた子猫が、僕の捨てた子猫でありますように」

何度も何度も、お願いをしながら眠りました。

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