いじめから救ってくれた捨て猫
自分が僕に嫌がらせをしていて、膝を打ったのに、僕に声を掛けられたのが照れくさかったのでしょうか。

それとも山中君は、ただ単に自分の可愛がっている子猫を見せたかっただけなのでしょうか。

僕には分かりませんでしたが、とにかく嬉しかったのです。




僕は山中君の家がどこなのか、まったく知りません。

僕はいつも裏門から登下校していますが、山中君について行くと、彼は正門から下校しました。

つまり僕が住んでいる家とは反対方向です。
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