いじめから救ってくれた捨て猫
数分の間、玄関で待っていると

「おった、おった」

と言いながら、山中君は子猫を抱きかかえて玄関まで連れてきました。

僕は玄関に座り、その猫を見ると、まさしく僕が捨てた子猫でした。

「やったあ~」

僕は心の中で叫びました。

僕は嬉しくて、嬉しくて

「良かったなぁ・・・良かったなぁ」

何度も何度も子猫に語りかけながら、擦らせてもらいました。
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