いじめから救ってくれた捨て猫
僕は麻酔をしないで手術を受けました。

身体が小さすぎて麻酔をすると、かえって危険だと判断したようです。


{現在ほど麻酔の技術が発達していなかったのと手術が喉の部分ですので、局部麻酔も気管の方へ血が流入すると呼吸困難になり危険だと判断して、できなかったようです}


手術の日が来て、僕は母親に連れられて病院へ行きます。

僕は、これから手術を行うことなど誰からも聞かされていませんでした。

手術室に入ると、少し斜めになった椅子に座らされて、看護婦さんに目隠しをされました。

そして次に僕の両手が固定されました。

何をされるのか分からずに、物凄い恐怖が襲ってきます。


{大人になっても、夢を見るほどの恐怖感でした}


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