俺様社長はウブな許婚を愛しすぎる
詰め寄る灯里ちゃんに和臣さんは驚きつつも、その理由を話した。
「そ、それは千和が以前からオープンしたら行きたいと言っていたから。ここだって灯里が言ってきたんだろ? この前実家に来た時に千和が行きたいと言っていたとしつこく! パンケーキのお店も」
「それはそうだけど……! 本当は違うでしょ? 今日は特別な日だから、千和さんを誘ったんでしょ?」
必死になる灯里ちゃん。
「特別な日? ……千和、今日なにかあったか?」
けれど和臣さんは全く身に覚えにないようで、あろうことか私に聞いてきた。
「ちょっ、ちょっとお義兄さん! それはないでしょう!」
これにはさすがの健太郎さんも声を上げた。
もしかして和臣さん、私の誕生日だって知らずにただ私が前に行きたいと言っていたから今日、誘ってくれたってこと?
そういえば私、まだ和臣さんに『誕生日おめでとう』って言われていない。
やだ、なにこれバカみたい。
勝手に舞い上がって、人生で一番幸せな誕生日だって喜んじゃって。
てっきり今日は私の誕生日だから誘ってくれたのかと思った。
だけど違ったなんて……。
「そ、それは千和が以前からオープンしたら行きたいと言っていたから。ここだって灯里が言ってきたんだろ? この前実家に来た時に千和が行きたいと言っていたとしつこく! パンケーキのお店も」
「それはそうだけど……! 本当は違うでしょ? 今日は特別な日だから、千和さんを誘ったんでしょ?」
必死になる灯里ちゃん。
「特別な日? ……千和、今日なにかあったか?」
けれど和臣さんは全く身に覚えにないようで、あろうことか私に聞いてきた。
「ちょっ、ちょっとお義兄さん! それはないでしょう!」
これにはさすがの健太郎さんも声を上げた。
もしかして和臣さん、私の誕生日だって知らずにただ私が前に行きたいと言っていたから今日、誘ってくれたってこと?
そういえば私、まだ和臣さんに『誕生日おめでとう』って言われていない。
やだ、なにこれバカみたい。
勝手に舞い上がって、人生で一番幸せな誕生日だって喜んじゃって。
てっきり今日は私の誕生日だから誘ってくれたのかと思った。
だけど違ったなんて……。