俺様社長はウブな許婚を愛しすぎる
だからこそ白紙に戻してほしいと言ったわけだけど……その理由を彼はきちんと聞いてくれていただろうか。
放心状態の彼に伝えたものの、聞いていない気がした。
私がどうして白紙に戻してほしいと言ったのか、私の気持ちを考えてくれたら嬉しいんだけどな。
例えこの先、私が今よりもっと彼に対して自分の気持ちを伝えられるようになったとしても、和臣さんが今のままだったら、意味がない。
彼にとって一番は灯里ちゃんである限り、私はずっとなにかあるたびにモヤモヤしてしまうと思うから。
でもそんな私の気持ちをあの時の和臣さんが感じ取ってくれたとは、到底思えない。
「……きっと無理だろうな」
和臣さんのことだ。変に暴走していなければいいんだけど……。
そう思うと会社に行って和臣さんと顔を合わせるのが、憂鬱になるばかりだった。
それでも仕事を休むわけにはいかない。
私が急に休んだりしたら、同僚の灯里ちゃんに迷惑がかかってしまうから。
放心状態の彼に伝えたものの、聞いていない気がした。
私がどうして白紙に戻してほしいと言ったのか、私の気持ちを考えてくれたら嬉しいんだけどな。
例えこの先、私が今よりもっと彼に対して自分の気持ちを伝えられるようになったとしても、和臣さんが今のままだったら、意味がない。
彼にとって一番は灯里ちゃんである限り、私はずっとなにかあるたびにモヤモヤしてしまうと思うから。
でもそんな私の気持ちをあの時の和臣さんが感じ取ってくれたとは、到底思えない。
「……きっと無理だろうな」
和臣さんのことだ。変に暴走していなければいいんだけど……。
そう思うと会社に行って和臣さんと顔を合わせるのが、憂鬱になるばかりだった。
それでも仕事を休むわけにはいかない。
私が急に休んだりしたら、同僚の灯里ちゃんに迷惑がかかってしまうから。