俺様社長はウブな許婚を愛しすぎる
会社近くに着くと、どうしても警戒してしまう。偶然和臣さんに会わないとは限らないから。
けれどどうにか彼に会うことなく、無事に会社にたどり着いた。
着替えを済ませ、受付に向かうと既に灯里ちゃんが出勤していて、私を見るとなぜか上機嫌。
「千和さん! おはようございます!!」
「お、おはよう」
たじろいながらも挨拶を返すと、灯里ちゃんは目を輝かせた。
「千和さん、この前はお兄ちゃんにガツンと言ってくれてありがとうございました。さすがのお兄ちゃんも反省しているようで、家では死人と化しているとお母さんから聞きました」
「え、大丈夫なの?」
心配になるも、灯里ちゃんはあっけらかんとしている。
「大丈夫ですよ。そもそも悪いのはお兄ちゃんです。だってお兄ちゃん、以前田中さんから千和さんの誕生日を聞いていたんですよ?」
「田中さんから?」
驚く私に灯里ちゃんは続ける。
「そうなんですよー。社員名簿を見て一ヶ月前に田中さんが教えてくれたらしいんです。なのにすっかり忘れていたようで……」
けれどどうにか彼に会うことなく、無事に会社にたどり着いた。
着替えを済ませ、受付に向かうと既に灯里ちゃんが出勤していて、私を見るとなぜか上機嫌。
「千和さん! おはようございます!!」
「お、おはよう」
たじろいながらも挨拶を返すと、灯里ちゃんは目を輝かせた。
「千和さん、この前はお兄ちゃんにガツンと言ってくれてありがとうございました。さすがのお兄ちゃんも反省しているようで、家では死人と化しているとお母さんから聞きました」
「え、大丈夫なの?」
心配になるも、灯里ちゃんはあっけらかんとしている。
「大丈夫ですよ。そもそも悪いのはお兄ちゃんです。だってお兄ちゃん、以前田中さんから千和さんの誕生日を聞いていたんですよ?」
「田中さんから?」
驚く私に灯里ちゃんは続ける。
「そうなんですよー。社員名簿を見て一ヶ月前に田中さんが教えてくれたらしいんです。なのにすっかり忘れていたようで……」