俺様社長はウブな許婚を愛しすぎる
「でも結婚したことは後悔していないよ。……きっとみんなそうじゃないかな。好きだから迷いなく結婚するんだろ? それでも離婚してしまうのは、好きだけではどうしても埋められないすれ違いがあるからだ。それを埋めるのは、お互いが自分の気持ちに素直でいることだと思うぞ」
「えっ……」
まるで私に向けられたような言葉にドキッとする。
すると陸斗は椅子の背もたれに体重を預けた。
「千和がそんなことを聞いてくるのは、今の婚約者との間に迷うことがあるからじゃないのか?」
うっ……さすがは陸斗、長年付き合っただけあって鋭い。
図星を突かれなにも言えなくなる。
「やっぱりな、そうだろうと思った。……この歳になると周りが結婚し始めて、嫌でも色々なことを知ることになるし、だからこそ不安になるよな。でも俺は二度目だろうと結婚に対して怖いとは思わなかったよ」
「それはどうして?」
間髪入れずに聞くと陸斗はすぐに答えた。
「えっ……」
まるで私に向けられたような言葉にドキッとする。
すると陸斗は椅子の背もたれに体重を預けた。
「千和がそんなことを聞いてくるのは、今の婚約者との間に迷うことがあるからじゃないのか?」
うっ……さすがは陸斗、長年付き合っただけあって鋭い。
図星を突かれなにも言えなくなる。
「やっぱりな、そうだろうと思った。……この歳になると周りが結婚し始めて、嫌でも色々なことを知ることになるし、だからこそ不安になるよな。でも俺は二度目だろうと結婚に対して怖いとは思わなかったよ」
「それはどうして?」
間髪入れずに聞くと陸斗はすぐに答えた。