俺様社長はウブな許婚を愛しすぎる
彼の名前を叫び踏み入れた先には、突然入ってきた私に驚く白衣姿の健太郎さんと、えっと……あれ? 足首に包帯を巻かれているいかにも元気そうな和臣さんの姿があった。
「え……あれ? 和臣さん?」
目を瞬かせ私を凝視する彼。そんな和臣さんに恐る恐る問いかけた。
「救急車で運ばれたって聞いて大きな怪我をしたのではないんですか? ……もしかしてその、怪我は足だけ、ですか?」
てっきり勝手に重症なのかもしれないと覚悟をしていた私は、すっかり拍子抜けしてしまう。
すると健太郎さんは急に声を上げて笑い出した。
「アハハッ! 重症だなんてとんでもない! 自宅の階段を踏み外してちょっと足を捻っただけで救急車を呼んだ、迷惑でしかない患者さんですよ」
「あ、足を捻っただけ?」
呆気にとられる私に、和臣さんはハッと我に返り健太郎さんに文句を言う。
「こら健太郎! 恥ずかしいことを千和に話すな! 仕方ないだろう、落ちた時は本気で折れたと思ったんだから」
「え……あれ? 和臣さん?」
目を瞬かせ私を凝視する彼。そんな和臣さんに恐る恐る問いかけた。
「救急車で運ばれたって聞いて大きな怪我をしたのではないんですか? ……もしかしてその、怪我は足だけ、ですか?」
てっきり勝手に重症なのかもしれないと覚悟をしていた私は、すっかり拍子抜けしてしまう。
すると健太郎さんは急に声を上げて笑い出した。
「アハハッ! 重症だなんてとんでもない! 自宅の階段を踏み外してちょっと足を捻っただけで救急車を呼んだ、迷惑でしかない患者さんですよ」
「あ、足を捻っただけ?」
呆気にとられる私に、和臣さんはハッと我に返り健太郎さんに文句を言う。
「こら健太郎! 恥ずかしいことを千和に話すな! 仕方ないだろう、落ちた時は本気で折れたと思ったんだから」