俺様社長はウブな許婚を愛しすぎる
「不安だったからです。……今のままで和臣さんと結婚して幸せになれるか。だって和臣さん、いつも灯里ちゃんを最優先にするじゃないですか」
ズバズバと話す私に彼は戸惑い始める。
その姿を可笑しく思いながらも続けた。
「灯里ちゃんを大切にする和臣さんも含めて私は好きになりました。……でもやっぱり私、好きな人の一番になりたいんです」
「千和……」
「仕事以外では私を最優先して欲しいです。誕生日を忘れていたのに、灯里ちゃんに言われたことがショックですぐに謝ってくれなかったり、泊まって欲しいと誘っても、灯里ちゃんが実家に帰ってきているからと言ってさっさと帰っていってほしくありません」
「うっ……すまん」
素直に謝る和臣さんに笑みが零れる。
「でもそれを今まで和臣さんに言わなかった私も悪かったんです。……和臣さんに嫌われたくなくて、いつも我慢してばかりでした」
そばにいられるだけで幸せ、充分だと自分に言い聞かせていたところもあったと思う。
ズバズバと話す私に彼は戸惑い始める。
その姿を可笑しく思いながらも続けた。
「灯里ちゃんを大切にする和臣さんも含めて私は好きになりました。……でもやっぱり私、好きな人の一番になりたいんです」
「千和……」
「仕事以外では私を最優先して欲しいです。誕生日を忘れていたのに、灯里ちゃんに言われたことがショックですぐに謝ってくれなかったり、泊まって欲しいと誘っても、灯里ちゃんが実家に帰ってきているからと言ってさっさと帰っていってほしくありません」
「うっ……すまん」
素直に謝る和臣さんに笑みが零れる。
「でもそれを今まで和臣さんに言わなかった私も悪かったんです。……和臣さんに嫌われたくなくて、いつも我慢してばかりでした」
そばにいられるだけで幸せ、充分だと自分に言い聞かせていたところもあったと思う。