好きだけでは無理。
それは、よくわかることでした。
主人公は、シスコンである社長と婚約をして幸せの絶頂にいた。はじめから、妹のことを気にかけている姿は知っていたし、自分もそれに納得していたはずだった。だけど、いざ結婚する前になって、その気持ちの綻びが見えてくる。
自分の気持ちを抑えて、なんとかやり過ごそうとしてみたものの、現実は見えてき始める。好きだけど納得できない部分もある。それが不安となり、主人公を悩ませることとなるのですが、その気持ちがよくわかりました。
頭では理解している。でも、心では納得できない。そんな複雑な彼女の結婚前に揺れ動く感情の変化が、とても丁寧に表現されていました。