青春は優しさを詰め込んだ星空のように輝いていた。



何度も同じ夢を見る。


薬の匂いが立ち込める、死と隣り合わせのあの場所。


独りぼっちで真っ暗な世界。




「あら、起きたの大丈夫?」



カーテンの開く音がしてそちらの方を向くと保健室の先生が立っていた。



「私、、また倒れてましたか?」



「いいえ、しんどいって言ってここで寝てただけよ」


「そうですか…」



先生にバレないようにそっと息を吐く。

まだ大丈夫だ、私はまだ大丈夫…。


約束を覚えてる、あの人との大事な記憶がまだ残ってる。



「授業受ける?
それとも、親御さんを呼んで帰る?」


「授業に戻ります」



「そう、しんどくなったらいつでもいらっしゃい」



「っ、失礼します」



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