眠り王子が人ではなかったのですが。
中に入ると、もうすでに雪島君と鬼田君の姿があった。
「やぁ!!来ると思って今日もお菓子作ってきたよ!!」
花が咲いたような満面の笑みに、胸を撃たれる音がした。
いや、天使過ぎるんですけど!!!!
『お邪魔します』
椅子に腰掛けると机の上には、ティーセットが並べてあった。
「今日のお菓子は、ジャーーン!!ティラミスです!!」
机に乗せられたティラミスがキラキラと光って見えた。何だこの美味しそうなお菓子は!!!!
「今日の紅茶も僕のお気に入りなんだ、気に入ってくれるといいけど」
そう言って紅茶の用意をする雪島君。
『何か手伝いましょうか??』
「いいよ大丈夫!!二人待ってる間に準備はしちゃってたし」
ありがとね!!ッと笑顔を向けられ手伝うことがないのなら、と少し残念に思いながら椅子に座りなおした。