眠り王子が人ではなかったのですが。
今更しません何て言う事も出来ず、がっくりと肩を落とした。仕方ない終ってしまった事は……。
種目決めが終るころ、丁度チャイムがなり。そのままHPし「またなぁー」と気の抜けた声とともに先生が教室を去った。さて、帰ろう帰ろう。
掃除当番ではなかったので颯爽と帰ろうとしたが、クラスの子にとめられた。
「ねぇ、平塚さん!!」
『なんでしょうか』
「平塚さんって、大路君とどういう関係!?!?」
『どういう』
どういうって……どういう??
「大路君と付き合ってるの??」
『いいえ、そんな訳ないじゃないですか』
くい気味に聞いてくるクラスの子に、若干引きつつ首を振った。
「だ、よね!!よかったぁ」
心底ホッとした様子のクラスメートに、なんだかよくわからないけど良かったねと心の中で伝えた。
ん??待てよ……あぁそうか、彼女はきっと大路君のことが好きなのか。青春だな。
「ねぇ大路君って、好きなことかいるのかな!?」
『うん??どうだろう』
布団じゃないかな好きな子。なんていえるわけもなく、苦笑いで首をかしげた。