ぎこちない僕と君

腰抜け

僕は、彼女がいる。彼女は非リヤにとって、『聖女』又は『秘宝』である。
「オレ、彼女とデートだから(｀・ω・´)ｷﾘｯ」とか言われた瞬間に生卵をヤツ(男の方)にぶつけたくなる気持ちは皆も分かることだろう。僕は今、ぶつけられる側の気持ちがわかる。何故なら、一番可愛い子が彼女だからだ。(｀・ω・´)ｷﾘｯ

雪も降らない関東南部の12月中旬。街はクリスマス一色で、死にたくなるほど、爆破したくなるほど、カップルで溢れかえっていた。
「ムカつく…」
僕、東島昂(とうしま すばる)バイトをしていた。夜の恋人たちのイチャイチャしているところを見ながら。
「こんな僕には彼女は出来ないだろう。 」
そんな感じだった。首を吊る気持ち。その頃の自分にはわかっていたと思う。
今はいい。彼女がいるから。
『女ができると、馬鹿になる』とも言われた。なるほどと思った。なるほどなるほど…馬鹿になるかぁ。
結果いうと馬鹿になった。その言葉がトラウマになった。