短編集
紗稀の周りには、女の子ばかりだった。
ただ、右隣以外は...。

(イケメンさんのプリントかあ...
渡すしかないよね。ってか、健って名前なんだ笑)

みんな自習中で静かだった。

「すいません。これ、落ちてたんですけど...。違いますか?」

「あっ。ありがとう」

「いえ...」


会話は終わってしまった。

(やった喋っちゃったあ!)

紗稀は、ニヤけていた。
相当うれしかったのだろう。





前から3番目 右から3番目。
これは幸せの席だった。
健を見つけ、健と話し....
5時間だけだったけど、幸せだった。


(山田健...運命の相手だといいな...)



あの時間は、幸せな時間だった。



しあわせなじかん。/End
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