繋いだ歌【完結】
―――――――――――――――
頭の中に流れてくる音楽は、いつだって新しかった。
綺麗な音楽が浮かんでは消え、浮かんでは消えていった。
それを記録として残す為に僕は動画を投稿し始めたのかもしれない。
最初は百回いけばよかった動画も、今ではあげてすぐに一万再生を超えるようになった。
それでも僕は満たされなかった。
何かが足りない気がしていた。
それがなんなのか。
僕にはわからない。
自分の為に動画を作ることはなかった。
だからといって、誰かの為に作ることもなかった。
なんの為。
それはきっと、記録の為。
ボカロの為なんてのは詭弁だ。
膨大に溢れ出て来るこの旋律を、残しておくだけ。
たったそれだけだった。
でも、いつしか僕は求めた。
唯一無二の存在を求めた。
僕が求める声。歌。全て。
そんな人がいると、願って。
そして、出来上がったのが〝名前も知らない君へ″だった。
頭の中に流れてくる音楽は、いつだって新しかった。
綺麗な音楽が浮かんでは消え、浮かんでは消えていった。
それを記録として残す為に僕は動画を投稿し始めたのかもしれない。
最初は百回いけばよかった動画も、今ではあげてすぐに一万再生を超えるようになった。
それでも僕は満たされなかった。
何かが足りない気がしていた。
それがなんなのか。
僕にはわからない。
自分の為に動画を作ることはなかった。
だからといって、誰かの為に作ることもなかった。
なんの為。
それはきっと、記録の為。
ボカロの為なんてのは詭弁だ。
膨大に溢れ出て来るこの旋律を、残しておくだけ。
たったそれだけだった。
でも、いつしか僕は求めた。
唯一無二の存在を求めた。
僕が求める声。歌。全て。
そんな人がいると、願って。
そして、出来上がったのが〝名前も知らない君へ″だった。