モヤシ男ーファイナルー
しかし、


「眠れない…」


と、閉じた瞳を再び開けた


まだ、カーテンの隙間からは、月の光が差し込んでいた


もう一度、瞳を閉じてみるものの、やっぱり寝れない


瞳を閉じたら、なぜか眼鏡君の不敵に笑うビジョンが浮かび

言葉を出さずに、口だけを動かして口パクで


「野球しようぜ!」

と、何度も…


口の動きだけで、いや…眼鏡君の発する言葉は、だいたいは想像がつく


妙な恐怖心が、俺の睡眠を妨げる
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