オレンジ色の恋 ~切なさは誰の物?~
「結花、おはよう」
教室に向かう廊下で、後ろから亜美の声が聞こえて私は振り返った。
「おはよう、亜美」
「どうしたの?元気なくない?」
「うん……」
亜美にジッと見られて私は言葉を濁した。
「あっ……」
「どうした?」
亜美は私の視線の先を追うように、目線を前に向けた。
少し先にいたのは、数人の友達とじゃれ合うように笑っていた綾斗。
その笑顔に私はまた、目線を奪われた。
そんなとき、ふと綾斗が私の方を見た。
不意に今までの笑顔はなくなり、真顔な綾斗の瞳とぶつかった。
時間にしてほんの数秒。
「……結花……?」
ゆっくりとした声た亜美の呼びかけに、ハッと我に返り亜美を見た。
教室に向かう廊下で、後ろから亜美の声が聞こえて私は振り返った。
「おはよう、亜美」
「どうしたの?元気なくない?」
「うん……」
亜美にジッと見られて私は言葉を濁した。
「あっ……」
「どうした?」
亜美は私の視線の先を追うように、目線を前に向けた。
少し先にいたのは、数人の友達とじゃれ合うように笑っていた綾斗。
その笑顔に私はまた、目線を奪われた。
そんなとき、ふと綾斗が私の方を見た。
不意に今までの笑顔はなくなり、真顔な綾斗の瞳とぶつかった。
時間にしてほんの数秒。
「……結花……?」
ゆっくりとした声た亜美の呼びかけに、ハッと我に返り亜美を見た。