最低だとわかっていても…
「美桜、国試まで会えないんだけど大丈夫?」

突然真吾が呟く。
美桜も覚悟していた事なので落ち着いて答えれた。

「うん。寂しいけど、真吾くんが国試受かる為だったら我慢できるよ」

「ごめんな。国試終わったらいっぱい会おうな」

「本当に?楽しみにしてるね」

半分泣きながら笑って答えた。
それからのその日の事は覚えてない。
気付いたら1日が終わってて、家に帰っていた。
真吾くんは国試の模試があるから一緒には帰れなかった。
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