最低だとわかっていても…
階段を上がり、3年の教室に着く。
真吾先輩と優也先輩は女の子達と話している。
ここは勇気を出して話しかけないと…

すると可奈が
「真吾先輩、優也先輩、私達看護学科2年の野口 可奈と小林 美桜です。
少しお話ししたいのでいいですか?」

と話しかけている。
可奈はすごい。
私はいつも肝心な所で勇気が出ない。
臆病な私…


真吾先輩と優也先輩は一瞬困った顔をしたが、笑顔でこっちに来てくれた。

「どうしたの2年生?」
「私、優也先輩に一目惚れしました。
友達からでもいいので仲良くして下さい!」

「私は真吾先輩と仲良くなりたいです…」

可奈みたいに大胆には言えなかったけど、ちょっとだけ勇気振り絞って言ってみた。
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