最低だとわかっていても…
学校が終わり、可奈にエールを送り帰路につく。
そっか…国試に受かったら就職か…
卒業式もあるし…
すごく寂しいな。

家に着いてシャワーを浴びて、すぐに真吾くんの家へ。
自分から行くのは2回目。

ピンポーン

「はーい」

「美桜です」

「来ると思ってた。どうぞ」

「お邪魔します」

幾度か訪れたリビングへ通される。
ソファへ座らされて、何故か真吾くんは改まっている。

「国試受かって、まだまだこれからだけど、美桜が卒業したら結婚して下さい」
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