最低だとわかっていても…
式は滞りなく進み、美桜と可奈の涙腺も崩壊に差し掛かった頃式は終わった。

「美桜、優也くんかっこよかったよ〜」

「可奈〜、真吾くんもかっこよかったよ〜」

2人で彼氏の褒め合いをしていると噂の彼氏が彼女たちの元へ。

「何泣いてんの?真吾ごめんなんだけど、これから引っ越しの準備しないとだから可奈連れてくわ」

優也くんだ。

「おー。頑張れよ!また職場でよろしくな」

「可奈またね〜!」

2人と別れて、本当に最後の通学路をゆっくり帰る。

「美桜いつまで泣いてんの?」

「だって真吾くんが卒業しちゃうから〜!」

「嬉しいこと言ってくれるけど、美桜の為に働かないと。それに、会えなくなるわけじゃないんだから」

「うん…そうだよね…」

真吾くんの家に着くと膝の上に乗せてギュッとしてくれた。
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