最低だとわかっていても…
この日も2人は抱き合って眠った。
真吾の就職までもうすぐ。



ーーー4月

美桜は看護学科3年に。
真吾は県立総合病院に就職した。

この頃から朝の時間がずれて会える時間が激減した。
美桜にも異変が起きていた。
それは両親からの連絡。

「約束の3年になったんだから、帰ってきてお見合いしなさい」

という連絡が頻繁に来るようになった。
こんな事就職したての真吾くんには言えない。
両親の連絡は無視していた。

でも真吾くんは分かっていたんだね。
私がおかしな様子だった事に。
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