最低だとわかっていても…

こんなに幸せで良いのだろうか。
真吾くんとの未来が無いかもしれないなんて信じたく無い。
いや、信じない。
絶対お父さん、お母さんを説得する。

「美桜どうした？百面相して。悩みがあるなら言えよ」

「何でもないの。こんなに幸せでいいのかなって」

「いいんだよ。いつまでも幸せな美桜でいて」

「ありがとう！」

もう本当に真吾くんを失いたくない。


私は用事を思い出したと言って家に帰ることにした。
両親に会いに行く為にーー。