最低だとわかっていても…
ーー朝

いつもより遅く目が覚めた美桜は点滴が抜かれている事に気付く。
リビングに行くと、メモが置いてあり

「仕事行ってきます。
朝食は作ってあるからあっためて食べること。
何かあったらすぐ連絡すること」

と書いてあった。

とりあえず作ってもらった朝食をあっためて食べ、学校へ行く準備をする。
ここからだと40分はかかる。早くしないと。
最寄りの電車に飛び乗り、学校へ向かう。
携帯を確認すると、やっぱり真吾くんから連絡が入っていた。

「了解!また連絡できるときに連絡して」

彼も忙しいから怪しまれたりしてないだろうか?
やっぱり今日帰ろうかな。
真吾くんに会いたい。

元来た道を戻り、荷物を取りに帰る。
そして慧さんに連絡を入れる。

「やっぱり家に帰ります。お世話になりました」

はやる気持ちを抑えて真吾くんへ電話をかける。
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