最低だとわかっていても…
ーー朝

体のダルさは抜け、朝食を済ませ学校まで慧さんに送ってもらう。
まぶたの腫れは突っ込まれなかった。
無言のまま学校に着く。

「帰りの時間連絡して」

「分かりました」

そんな会話だけを交わし、別れる。
教室に着くと可奈に顔の酷さを突っ込まれる。
可奈には言わなくちゃね…

「真吾くんと別れたんだ…」

「何で!?あの許婚のこと?親は許してくれなかったの?」

「ダメだった…別れたくなかったよぉ…可奈ぁ!!結婚したくないよぉ!!」

「美桜…泣かないで。今はどこにいるの?」

「許婚…慧さんの所」

「そっか…私がどうこう出来る問題じゃないけど、話ならいくらでも聞くからね」

「ありがとう可奈…」

「どういたしまして」
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