最低だとわかっていても…
優也は頷いて、可奈に行こうと言っている。

「じゃあ俺たちも行くか」

「真吾くんありがとう」

「おー」

2人はゆっくり並んで歩く。
美桜は臆病ではあるが、一般的に見て可愛い見た目である。
本人は自覚してないだけで。


ここで勇気を出して一歩踏み出さなきゃ!
もうすぐ真吾くんは卒業しちゃうし!


「あのね真吾くん、実は私真吾くんに一目惚れだったの…」

「…」

真吾くんを見るとなんと!
照れてるではないか!

「やべぇ、超嬉しいんだけど。
俺、美桜ちゃんの事ずっと見てたの知らなかった?」

「えっほんとに?知らなかった…」

「何も知らない俺らだけど、付き合って下さい」

「はい!」


こうして何も知らない2人の恋が始まった。
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