最低だとわかっていても…
ゴホン

「取り込み中悪いんだけど、話ししてもいいかな?」

「あ、はいどうぞ」

慧さんの問いに真吾くんが答える。

「美桜ちゃんとの結婚なんだけど、俺は美桜ちゃんを助ける事が出来なかった。てゆうか真っ先に仕事のことが浮かんで体が動かなかった。
そんな俺に守る資格なんてないと思う。
だから結婚はとりやめる」

「本当に?慧さん?」

びっくりして聞いてしまった。

「ああ、本当だよ。今まですまなかった。美桜ちゃん」

「はい…」

「その代わり真吾くん、美桜ちゃんを幸せにするって約束してくれるか?」

「はい、もちろん」

「美桜ちゃん、君の両親には俺から話ししておくから。君の実家の援助も今まで通りだ」

「ありがとうございます!!」

「じゃああとはお若いお2人で」

と言うと慧さんは病室から出て行った。
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