和泉くんの考えてることはわからない。


***




それから2週間。


和泉くんは、なんだかんだ文句を言いながらも毎日勉強を教えてくれた。



前後の席というのも利用して、授業の合間にも分からなかったところを復習。




「本当バカだね、花宮さん」


お陰でそりゃもうバカにされはしたけれど。



「ん。やれば出来るじゃん」


正解をすれば、和泉くんは頭を撫でて褒めてくれるから。




「和泉くん!私頑張る!」

「うん」

「だからデートしてね!?」

「気が向いたらね」



私は、今までにないくらいモチベーションが上がっていた。


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